SIGN 21
OGAWA
自宅から歩いていけるほど近所のサイン・看板メーカー「 オガワ 」
金属サインとしては大手企業で、日本では誰もが知ってるような
有名な看板を手がけている。
以前から気になっていたので、この日は制作プロモーションの撮影に
オブザーバーとして参加させてもらった。
オガワ本社のロビーにある、デジタルサイネージの撮影。
グリーンバックにしてサイネージの動画は合成するらしい。
yusakumiyoshi
広島を代表する映像クリエーターの三好さん。
Chaoさんと一緒のときとはまるで別人、真剣な眼差しがかっこいい。
撮影してる最中にも、何かと問題がおきるので大変だな。
センサーにより 身体を使ってサインを動かすので、
モデルさんのちょっとした動きにも、細かい指導が入る。
撮ってはモニターチェックの繰り返し。
LaTICA
なんとモデルさんはプロのサックスプレイヤー 福田ひとみさん。
広島にこんなカワイイ〜サックス吹きがいるなんて、
これは藤井さんも大変だ. 笑
この後、工場内での撮影があったけど、私が見れたのはここまで。
地元とはいえ素晴らしい会社、しかもサイン・看板だなんて
個人的には同業社(怒られそうだけど. 笑) 誇らしいね。
たまご専門店 熊福
さてマルブンにお別れして、広島に帰る前に
ここも寄りたかった熊福さんへ。
楽しみにしてたランチはちょっと贅沢にオムレツ定食〜
と言っても 630円!笑
たまごはもちろん、米、味噌汁、自家製納豆とすべて美味い!
愛媛産にこだわり尽くした定食なのよ。
朝採れの美豊卵、食べ放題です。TKGで 2個食べました。
これがね〜 ほんとあっさりした味わいで卵臭さがまったくない、
しかもほんのり甘い。 農林水産大臣賞を二度も受賞した、
卵アレルギーの子どもでも食べれると有名なんよ。
ロッキーみたいに 5個ぐらいは飲めるね、マジです。
「 エイドリア〜〜〜ン!!」
さてとお土産に美豊卵と熊ヤンカレー、熊ヤン生ソーセージ買って
広島へ帰ろっと。
MARUBUN KOMATSU
辻でパンをたくさん買ったら、昨夜の小松店へ向かう。
最後の撮影するために、これが見納めね。晴れてよかった。
四代目が帰り、全面改装して 28年。
外見はまだまだ使えそうだけど、中はもともと古い木造建築。
代々飲食店なので、特に水廻りは限界を超えてるだろう。
マルブンのすぐ横には、お遍路さんの 62番札所がある。
マルブンは初代・文吉さんが、お遍路さんの食事と
宿のお世話をするために開業された。
お店は伊予小松駅の正面にある。
隣の喫茶店?もぜんぜん変わらないけど、やってるのかな。
マルブンの設計・デザインは、
広島「カロッツェリアコーノ」河野さんだ。
この寸胴鍋とヤカン、オタマで作られた「マルブンパスタロボ」は
河野さんの力作。
足元のシェードは大きなフライパンの取っ手を曲げて作ってるね。
27年、ここでじっと立ってマルブンを見てきた。
彼はこのまま新店舗へ移設される。
そしてこの南側壁面だまし絵も見納めに。
94年の夏だったから、26年か。それにしてもよく保ってる。
当時のペンキで しかもここは陽当たりもいいので、すごいことだよ。
当時のことはよく覚えている、大変な作業だった。
2日にかけて 9時間ぐらいで描いたんだけど、ほんと!暑くて
死ぬかと思ったね. 笑
よく見たらサインがあった。95年だと思ってたら、94年だった。
当時、待ちに待っていたマルブン現場仕事で、二泊三日の
半分旅行気分で行ったの、覚えている。
これは先週、古い35mm フィルムを断捨離してた時に偶然見つけた
93年の正月に撮ったもの。
大晦日にバイクでソロツーリング、徳島にある日本一の大楠を観て
元旦に眞鍋さんに会いに行ったら、彼はゴルフ場で
うどんを売ってるらしく会えなかった。
なんか食べさせてもらえるかなと、期待は大きく外れ. 笑
お店の前まで出てきて、見送ってくれた由美子さん。
まだ小さなイッセーとせいなちゃん、由美子さんのお腹には
次男のダイスケがいた。
もう由美子さんは亡くなり、このお店も無くなる。
形有るものは、必ず無になる。
でもこの地に宿るものは、ずっとこれからも
受け継がれていくんだろう。
「地」は「血」なんじゃないかと想う。
この小さなイッセーが今や五代目、厨房に立って料理をする。
この年末には、また新しいマルブンが誕生し、いつの日か
イッセーの子が厨房にいるかも知れない。
マルブンは あと3年で
100周年を迎える。
Boulangerie Maison 辻
昨夜のマルブン小松本店から明けて翌朝、今回ここも行くのも
楽しみにしていたブーランジェリーメゾン辻へ。
お、やっぱりいい感んじ〜
なんと前回行ってからもう 4年近く経っていた。
たしかにこの 3年、うちも激動だったなぁ。
松山の松木先生から「辻さん、復活したよ!」と聞いていたので
ずっと来たかったのよね。
こうしてパンを見ただけでもわかる、これぞ辻さんのパンだよ。
そしてありました、ロデブ! まぁ個人的にはこのパンだけで
いいってぐらい好きでして. 笑
相変わらずバリエーションもすごいのよね。
辻のパンは見た目よりボリュームがあって、一度に何種類も
食べれない。おまけに広島と比べても安くはないので
たくさんは買えないし、だから何度でも行きたくなるという、
戦略だね. 笑
お土産に〜とかいって調子にのってたら、すぐ 3000円ぐらいなる. 笑
辻だけじゃなく松山の高級パン屋さんは、広島より客単価が上。
出番待ちのパンたち、雑多に置かれていても美味しそうね。
月曜朝からお客さまが途切れない。ここは広島に例えるなら
市内から可部に行くような距離で、なかなかの僻地。
それでも客層もいい。
パン以外にもこんなものが売ってあった。なつかしいパスタ。
ん? どこかでお会いしたような・・・ 笑
なんと!マルブンの元スタッフさんでしたね。 狭いなぁ愛媛も。
店内にはいつも お花を絶やさない。
飲食業において、花や草木を愛でれない経営者は だいたい
梲が上がらない人、少なくない。
なんと店の奥の部屋には、産まれたばかりのオーナーのお子さんが。
SNSでお子さんができたのは知っていたけど、かわいいなぁ・・・
でもまさか現場で子育ても両立してるなんて。 すごいな辻さん。
その母であり、パン職人であり、オーナーの辻さん。
この日やっとご挨拶できた。
やっぱり焼いているパンに 為人(ひととなり)が現れている。
ステキな Boulanger。
この窓の意匠が好き。たしか元はカフェだったところを
居抜きでパン屋さんにしたらしい。
以前はここから厨房が丸見えでよかったけど。
で、なぜかこの写真だけ iPhone8。
ではまた、松山へ行ける日まで。
MARUBUN
KOMATSU HONTEN 3/8 2020
マルブンの創業は1923年、あと3年で100周年を迎える。
そこでこの小松本店をやっと建て替えることとなった。
食堂だった丸文を全面改装したのは 1992年、28年前になる。
広島から行こうと思えば、しまなみ海道で 3時間もかからないけど
当時は車を竹原からフェリーに乗せて走っても、5時間はかかった。
でも初めてここに来た時の感動は、まだ覚えている。
久しぶりにマーサン(眞鍋社長)に再会できて、
美味しい料理を食べて。元気だった由美子さんがいて・・・
この思い出の箱(店舗)で食べるのは、この日が最後なんだね。
さて、男 4人で食べたお料理、まずはチーズハンバーグ!
ここは古い洋食堂なので照明もかなり暗い、何年経っても
ここで手持ち撮影はきつい。
MARUBUN 名物、鉄板ナポリタンスパゲッティは必須。
この日もコッテリ濃〜い西条の味わい!
定番、魚介のあつあつガーリックバター焼き。
熊ヤン媛っこ地鶏の生ソーセージもあった。
この日は熊野さんと来てるので、もちろん注文〜
そして出ました名物のオムライス。これもギリギリの
濃厚ケチャップ味、あの広島の野獣のようなオーナーを思い出す. 笑
この後パスタが大盛りで 3皿、他にも鶏天やあれこれ出てきて
もうみんな完璧に胃袋、許容オーバー! 誰が注文したのよ. 笑
五代目イッセー、最後まで常に笑顔笑顔。
トドメのステーキ 400g! さすがにこれが一口しか食べれんかった〜 笑
お持ち帰りになった。
一緒に食べていた車楽の横井さんのリクエストで、なんと
眞鍋社長自らカルボナーラを作るためにだけ、厨房に立った。
この本店では20年ぶりだとか。
わざわざ スタッフ Tシャツまで着て. 笑
そして一気に出来上がった、マルブン四代目眞鍋明のカルボナーラ。
見た目は素っ気ない、この写真も良くないけど、これがほんと
美味しかった。これぞマーサンの料理、個人的には敬愛を込めて
総チー(総料理チーフ)の味だった。
もちろん横井さんも心底、よろこんでいたね。
なにが美味しいとか この味は!とか、そんな理屈はわからない。
横井さんはどんな時でもマルブンに行けば、カルボナーラをオーダーして
彼の家族まで巻き込み、何百杯と食べてきた。20年ぐらい?笑
そんな彼にしかわからない感動が、この一皿には溢れていた。
そんな横井さんから拝借した写真より。
二人ともうれしそうでしょ、横井さん子供みたいな目をして。
そして〆は、小松といえばこの激安のギリギリソフトクリーム。
なにがギリギリかは 小松に行った人ならわかる、伝統の味わい. 笑
これは我が師匠、デザインオフィス カワハラ・川原さんの書。
28年前に寄贈されたもので、このメッセージが現実のものとなり
マルブンの理念につながっている。
これまでもこれからも
「美味しい」が響きあう 丸文でありたいと願います。
DESIGN OFFICE KAWAHARA
久しぶりにフェリーに乗って松山へ。 天気も良好。
いつも海から見る呉の製鉄所が、好きなんだよね。でも
ここもあと3年で閉鎖される。
この赤茶けた工場の景色が、いつ見てもたまらなくいいのよ。
一度でいいから中に入ってみたい。この感じ、私たちの世代では
「未来少年コナン」のインダストリアを思い出す人、いると思う。
「おまえのラナはこんなところにいるのか?」( byジムシー )
閉鎖されてから撮影ツアーとかやってくれないかな?
呉を過ぎるとすぐ、第2音戸大橋を潜る。そうそう久々に乗ったら、
なんと新しいフェリーだった。静かで快適である。
この倉橋島側の海沿いカーブを いつも観入ってしまう。
島人だからこんな景色が気になってしまう、なんかいい感んじ。
二つの音戸大橋を抜けるとここからは内海へ出て、波も変わる。
この古い音戸大橋は1961年に架けられたもので、もう 59年になる。
100年あるとは思えないから、いつかは取り壊されるだろう。
先ほどの製鉄所もそう、役目を終えたらいつかは無くなるもの。
この日はそんな 1日になる。
自分たちが創ったものが、役目を終えるのを
見届ける日。
民藝・小石原焼・日常使いの器
くらし千絵 KURASHI CHIE
ロゴデザインと名刺、オープン用DM、サインデザインまで
お仕事させていただいた「くらし千絵」さんのプレオープン、
古いマンションの 1Fの壁を抜いてリノベした、ギャラリースペース。
民藝・大分の小石原焼き「太田熊雄窯元」の陶芸を主に展示販売。
陶芸の他にもオーナーがセレクトした、暮らしに必要な
「ホンモノ」だけを紹介していくらしい。
ここ何年かな、小石原焼きは人気が上がり ちょっとしたブームに
なっている。
小石原焼きは本来、田舎の百姓が使う生活道具だったという。
太田熊雄窯元は民藝にこだわり尽くし、親子三代に渡って
継承されている。
小石原焼きと言えばこの飛びカンナ模様。
また太田熊雄窯元の緑青が深い。
この飴釉も太田熊雄窯元ならでは、大胆で躍動感ある意匠。
ふだんの暮らしの中で使えるような皿や小鉢、茶碗などが豊富に。
この写真はその一部ね。
生活道具の中でも、この擂鉢も定評が高い逸品。
武骨なまでの意匠は、伝承されてきた技の結晶。
一度使うと手放せないというほど、一生モノになるらしい。
撮影してすぐさま DMデザイン。 大小 2種類選ばれて印刷。
紙質も広島では最高のものを使って印刷。
住宅街の古いマンションの 1階なので、サインも渋めでミニマルに。
蒼
お披露目のお料理ケータリングは 蒼 あお(旧 Dining 蒼)より、
小石原焼きの器に盛り付けて。
和洋中バリエーションもあり、全種食べたけど美味しい!
個人的にはこの蕎麦巻きが好みだった。
ご馳走様でした。「蒼」はオーナーさんイチオシの人気店、
これはお店でも食べてみないとね。人気店なので要予約を。
レセプションは2日間かけて、日に 2回 開催。
くらし千絵さんは、LIVE 島津さん(中)からのご紹介、
昨年 HMDでのレセプションで再会してからのご縁ですね。
なんてありがたいこと。
オーナーの角田さんご挨拶、感無量でした。
人の想いをとても大事にされている方です。
角田さんとご主人。長く人生を刻んできたお二人の門出ですね。
失礼ながら角田さんは、この見た目よりずっと高齢。
これだけのチャレンジをされるには、並並ならぬ想いからだった。
窯元との運命的な出逢い、想いを託されてからの決心。
ここが人生の集大成なんだろう。
おめでとうございます。
ここから始まりですね。
お客様をもてなして、商売もゆっくりやって下さい。
余談だけど「くらし千絵」は今、話題になっている
陸軍被服支廠(ひふくししょう)のすぐ隣の道沿いにある。
角田さんは私の母校、県工(広島県立広島工業高等学校)野球部と
とても深い縁のある人。
ここで県工と被服支廠を観ながら、感慨深いものがあるね。
なんにしてもこのまま残してほしい。
原爆が残した、もっとも素晴らしい負の遺産だよ。
もう作り物みたいに維持されている原爆ドームより、ずっと価値を感じる。
耐震がどうとか、壊すじゃ壊さんじゃとか、裏で利権も絡むんだろう。
でもアウシュビッツの一部がそうであるように、このまま朽ちていく様を
後世に見届けるのが、継承になるんじゃないのかな。
個人的には県工卒業生として、
かつてここに入って遊んだりしていた、
馬鹿な学生の一人として。
2e deuxieme
お客さまの開店日、いつも届けなくてはならないその日に思い出して
慌てて連絡する。店主は運よく本店にいて、いいですよ〜と
その場でアレンジしてくれる。これを繰り返してるせいか
他の花屋さんに頼むのも気が引ける. 笑
まだ早いミモザが春を引き寄せている。
この薔薇がすごいなぁ。
相変わらずひょうひょうとした、オーナーの山村くんと
ここでお会いするのも珍しい、奥さまのあかりちゃん。
ここで二人で始めたドゥジエムも20年。うちも今年で20年。
世界はコロナウイルスで、ジワリジワリ冷え込んでいるけど
お互い続けられるように、踏ん張りたいね。
お届け先のオーナーさんにぴったりの、しとやかな仕上がりに。
のまのまの森
東広島が続くね、懐かしい友達から紹介されて、福富へ。
地元の若い夫婦や主婦が中心となって 活動しているサークル、
「 のまのまの森 」でオブザーバーです。
古い公民館を自分たちの手でリノベしながら基地にして
モノづくりやワークショップなど開催している。
ファサードを内側から見たとこ。スマホ写真なのでわかりにくいけど
階段の意匠などとてもいい趣がある。
2階のフロアへ、モノもなく手つかずだけど明るくていい感じ。
メンバーのお子さんたちが遊べるスペース、よくできている。
その横にはママたちのためのプライベートルーム。
授乳などできるように仕切られている。
1階にはこんな空間も造られている。カメラマンもいるので
スタジオとして撮影などにも使えるようになっていた。
ところどころにこんなアンティークな意匠が残っていて、とてもいいね。
写真はないけどトイレとかすごい! 必見モノ. 笑
1階のメインルーム、床のヘリンボーン貼りが素晴らしい。
設計からプロの施工メンバーがいるので、DIYでもレベルが高い。
なんと私に気を遣っていただき、昼食は
あすなろベーキングカンパニーのパンがたくさん!
ありがたいね、ほんとほんと。
これが撮影してないけど、この外観と違って内装は木造校舎のよう。
体育館のようなスペースがあったり、宴会ができるような
お座敷があったりと、ツッコミどころ満載. 笑
土着したあじわい深い建造物をどう活かしていけばいいのかな。
課題も多いけど、可能性もたくさん観える場所だった。
まぁ仕事でもプライベートでも
私のスキルが役に立てればいいなぁ。
また遊びに行こっと。
Fresco Sand Cafe
東広島の「フレスコサンドカフェ」が福屋で期間限定、出張販売。
ロゴとこのパッケージをデザインさせていただいたのはもう、
何年前だろ? 西条で 2店舗経営されてるけど、なかなか行けて
ないのよね〜
今回は広島進出も視野に、新しいお仕事の相談で打ち合わせ。
この日はちょうど西条で別件施工もあり、その流れでついでに
スタッフ鈴木さんと2号店に寄ってみた。なかなか今風な?店内ね。
ランチはお好きなサンドイッチにセットで、けっこうボリューミー!
初めて食べた時もちょっと驚いたほど、美味しくて
そしてリーズナブル! 西条価格らしいけど、これ広島では
No.1かもね。
そのカフェの入り口にこれ、置いてあった。
鈴木さんはめちゃ懐かしがってたけど、初めて見たよ。
コインを入れて回したらチョコやキャンディが出てきて、
それをカップに入れるらしい。ちょうど子供連れがきて、その子が
親にねだってさっそくやってたけどね。
昔、喫茶店とかにあったピーナッツや占いのガチャガチャ?と
同じ類のものだけど、これは知らんわ〜広島では見たことないで。
鈴木さんがうれしげに撮ってたので、ついついこちらも 1枚。