音楽殺人。
2023.01.11 Wed

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MURDERED BY THE MUSIC

YUKIHIRO TAKAHASHI

ど田舎の島で育ち「 音楽 」に目覚めたのは、兄が聴いていた影響で
平凡にビートルズからだった。邦楽ではアイドル歌手などには興味なく、
フォークソングやシンガーソングライターというカテゴリーに
ハマってる自分が、ちょっと大人になったような勘違いをしていた。

そんな中学生の頃、Y M O(イエロー・マジック・オーケストラ)が
流行り、その音を後輩の家で初めて聴いた時の場面と、えもいえぬ興奮は
40年以上経った今でも、リアルに思い出せるほど。

土・日にはそいつの家で、昼間っから大音響でリピート。静かな島の
坂道にある家で、おそらくかなりの近所迷惑だったろう。

レコードを購入したらテープにダビングして、また何度も聴く。
なにがそれほど中毒性があったのか、それはもう間違いなく
高橋幸宏のシンセドラムだった。当時のあるあるだけど料理用の菜箸や
木製の物差しを持って、ジャンプなどのマンガ雑誌を床に並べ
曲に合わせて叩きまくる. 笑単調なドラムパターンを完コピできただけで
自分には才能があるんじゃないかと、勘違いしていた。

それから高橋幸宏がソロで出している曲に興味が湧き、
最初に買ったレコードがこの「 音楽殺人 」だった。
YMOとは違い、ほぼ全曲とてもテクノポップで軽快なリズム。





そんな私の青春に欠かせない名役者、高橋幸宏さんが亡くなった。


古いレコードは島の親父が再婚した時、勝手に捨てられたので
リマスターのCDをポチってみた。40年ぶりに聴くキレッキレのドラムに、
あのクセの強いネチっとした歌声。ちゃんと訳して覚えた英語の歌詞も

今でもスラスラと歌える自分に驚いたもんだ。



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高橋幸宏さんへ
感謝を込めて、ありがとう。