ここからの 10年をイメージして。
JAM cafe 2022.07.14 Thu
JAM cafe
三原のジャムカフェさん、店舗をリニューアルしたのはもう 12年前。
そして雑貨 & カフェから、カフェオンリーになったのが 5年前。
この度コロナ禍でいろいろあって、なんだかんだで思い切って
2度目の全面改装リニューアルへ。
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blog.2017/7
外装は壁面の色をブルーに、なんかMARIO DESSERTの並木店みたい。
テントもちょっと破れてたりするけど、予算オーバーで
これはまた来年以降に。
Before
今までの店内は意外と広く、でも壁の半分近くがガラス面で 外からは
丸見え、カフェとしては 14席あるけど、座っていても
ちょっと落ち着かないかも。
今回のリニューアルで、まず一番の目的はキッチンの位置を変えて、
厨房機器を新調すること。それに伴いカウンターと壁を2ヶ所立ち上げて
店内を 4ブロックに分ける。
でも内装工事はオーナーの親戚業者がするので、私は店舗施工の
アドバイスとレイアウト、コーディネイトまで。
とはいえ予算はとても厳しいので、床の補修塗装はオーナーさんと
二人で仕上げました。写真は同じ三原のサカナザの Tシャツを着て
作業する私。見ての通り暑苦しいヤツ. 笑
この床は 12年前に、ウッドプロの中本社長が自ら 施工したもので
杉の足場板の表層 5㎜だけスライスした薄い板で、当時まだ
プロトタイプの商品を格安で提供してくれたもの。
一見フローリングのように見えるけど、よくあるフロアタイルの上に
5㎜厚の足場板を、カーペット用の両面テープで貼り付けている。
でも杉だから 5年保つかなぁ、ちょっと不安だったけど...
After
いい感じに仕上がりましたよ! 足場板もぜんぜん大丈夫だった。
もっと割れや ささくれがあるかなと思いきやである。
オイルフィニッシュにしているので、3年ごとぐらいにまた
上塗りすれば、あと 10年は充分 いけそうだね。
窓側の席は依然と同じテーブルで、でも奥の 2席は外に向いていて
お互い干渉しない空間に。
この写真の奥にあった狭いキッチンは、お店のセンターまで出して
広くなった。この新しいカウンター越しに調理しながら、
客席を見渡せることがとても大切。
写真の奥のスクエアスペースは、今までどおり 洋裁や手芸品を
作るための工房になっている。
スクエアスペースのさらに奥には、ちょっと隠し部屋のような
プライベート席を配置した。ここは私もかなりこだわっていたので
このタイトな空間を施工してもらうまで、いろいろ障害を超えたなぁ。
実際、オープン日にお客様が座ってるのを観て納得。
これで正解でした。
ファサードの入り口も課題だった。この古い大きなガラスドア、
道路から店内が丸見え、店内からも外を歩く人と目が合うし
良くなかった。ドアを変えるには高くつくし、遮光して店内を
見えなくするだけでは、閉鎖的で暗くなる。
そこでドアを開けた左右に、パーティションとしての壁を建てて
客席が見えないようにした。
こんな壁と店内の 1/3がカウンターで仕切られたのに、
客席数は以前と変わらず、しかも落ち着いてカフェできる。
想定以上のリニューアル成果だと思う。
もちろんメニューも一新。若干の値上げもこのご時世だから
やむを得ない。
オープン日だから という訳ではないが、いつもとながらJAMさんの
美味しいランチ。しかもこのリニューアルから新しく、
酵素玄米を提供することに。写真のはまだテストで炊いたものだけど
完璧の仕上がりに! これはうれしいね。
とりあえず週に 2日は酵素玄米が選べるようにするとか。そのための
酵素玄米専用の炊飯器は、なんと「 まめそら 」空田さんから
購入させてもらったもの。まめそらは一旦、閉店しちゃったけど
酵素玄米は三原でも、食べれるようになった。
食後の珈琲はもちろんイリガン珈琲。わざわざ広島から毎週持ち帰り
この味わいを三原で守っている。ただイリガンはちょいと高価なので
ノーマルなブレンドコーヒーも選べる。
ここの手作りまるパンとスコーンもかなり個性的. 笑 美味しいけど。
今回のリニューアル、コロナ禍でカフェとしての方向転換や
いろんな葛藤もあったらしい。
でもオーナーの JAMさんが、何度と言われてたのが
これからの 10年をリアルにイメージしたということ。
がんばるのは当たり前ですが
でもたのしんで。
今まで通り、そしてこれからも。