トップページへ

 
2011.12.19 Mon

IMG_7499.JPG

 

事務所は毎日、広島 FMが流れている。デザインの職場を転々としてたころから、仕事中はいつも FMだったし

開局から聴いてるからね。そんなに好きな番組があるわけじゃないが、仕事しながら手を止めず

いる情報だけ聴くことができるのがいい。

まぁ〜そんなことより昭和40年生まれ、よくある生粋のラジオっ子なわけで。

オ〜ル〜♪ ナ〜イト♬ニ〜ッポ〜ンなんか聴いてたけど、小6から はまってしまったのがなんと

BCL Broadcasting Listening  である。

 

なんてことはない、ラジオで短波による国際放送を受信するというちょっとネクラな趣味である。

なにがきっかけだったかな? BCLブック(BCLのバイブル)53年版を何十回と読んでいたのは覚えてるけど・・・

(56年版は今も大事に保管してる)その、主な活動としてベリカードの収集というのがある。

海外には当時、たしか14局ぐらいかな?日本語放送があって、現地の日本人が(または日本語しゃべれる人が)

決められた時間に、日本に向けて放送する。時差を計ってそれをキャッチし、受信報告書というのを書いて送る。

それが放送局に認められると、受信証明書としてベリカードという絵はがきが届くのだ。これがなんとも粋で、

局によってはデザインがステキ。それをコレクションする〜 もちろん非売品で、局によってはデザインも

何パターンかあって、たとえばロンドン BBC放送、オーストラリア、北京、モスクワと受信できたら

細かく内容を書いて国際郵便で送ってそれから・・・あ〜これきりがないわ!

ちなみに国内のどの局でも必ずベリカードがあって、たとえば RCC中国放送でも送ればちゃんと届いた。

 

と、まぁ〜これが70年代に中・高校生の男子で一大ブームとなった。(らしい・笑)私がいた島の学校には

たぶん私しかいなかったと思うけど、当時、紙屋町の第一産業(現デオデオ)にはラジカセと同じぐらいの

BCLコーナーがあったほどだ。ここでほとんどのメーカーのラジオを触れるのは、ほんと至福の時であった。

中でもその当時、夢のまた夢といってもいい名機がこの「ナショナル クーガ 2200」

RF-2200 だ!(ガンダム風にメーカーに敬意をもって式番で呼ぶ)かっこいい〜!!

ソニーのスカイセンサーと共に、人気を二分してた。

これがほんと欲しかったな〜 カタログを3年間、まさに擦り切れるまで(破れたからテープで補強して)見ていたよ。

TV コマーシャルも大人向けでよかったな〜

 

 

ちなみに上記のクーガは10年程前に、後輩のお兄さんが大事に使ってたのを無理言って譲ってもらったもの。

うれしかったな〜 ありがとう宮本!これがかなりの極美品で、まさにデッドストック状態だった。

35年前の発売当初はたしか定価36000円だったと思う。とても当時の中学生に買えたもんじゃない。

 

 

 

 

IMG_7502.JPG

そして・・・

 

島に唯一あった電気屋さんに

2年経っても不良在庫で飾られてたのが、この

「東芝 トライエックス2000」

RP-2000Fだ!!これもかっこいい〜

ナショナル、ソニーに遅れをとってた

東芝のフラッグシップモデルだ。

2段階に角度を変えれる、ロッドアンテナが

泣ける!  参考までにこの blog いいね。

これでも定価28000円だった。

こんな高いラジオ、島ではもちろんだれも

見向きもしない。クーガはあきらめたけど、

埃をかぶってた、こいつに惚れてしまった。

 

当時の島だから当然、値引きはない。

でも、何十回も見にくる私に根負けしたのか

単に不良在庫を片付けたかったのか

22000円で売ってもらったと記憶してる。

新聞配達で貯めた千円札を握りしめて・・・

 

 

帰りの坂道で心臓がトムとジェリーみたいに

飛び出そうだった(笑)

 

 

 

 

30年以上経った今も、1度も壊れたこともない。

2台のラジオから今日も、あのころの音が聴こえてくる・・・