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2010.05.22 Sat IMG_5394.JPG
家の裏山には10年前、ここへ引っ越してきたときに移植した楠木(くすのき)がある。
以前住んでたアパート裏に、どうやら実生したもので たぶん鳥の糞だろうけど
小さな芽が3年ぐらいで 1mぐらいに伸びた。新緑はとてもきれいなグリーンで
ちょっと暗いジメッとした裏庭をさわやか〜にしてた。
 
樹の中でも楠木が好きだ。
昔、「本朝巨木伝」という、日本の特別天然記念物巨木ベスト20を紹介した本にハマって
ある日、バイクで衝動的に徳島の「加茂の大クス」を見にいった。若かったわ(笑)
大晦日、四国のけっこうな山奥に 日本一の巨木は凄まじかった。
日立の「この木なんの木」も原木を見たけど、まぁ〜大きさもだけど迫力が違う。
 
脱線したけど、引っ越し後はアパートは解体、くすのきちゃん(一応呼名(笑)も引っこ抜かれる。
愛着があったので引っ越し手伝いに呼んだ 造園屋の親友に移植してと頼んでみた。
 
木を見て一言。そいつらしい言い方で 
「無理。100%とは言わんが99%枯れるよ〜」だって。
楠木は移植する前に必ず 根まわしという作業が不可欠で、それをしないと絶対枯れるそうだ。
それに楠木はもともと植えてはいけないと言われてる。神木だから宿るんだって。
とはいえムキになったせいか とにかく持っていくのでと言って
掘ってもらった。でも上も下もバツバツに切られたのを見て・・・私もこりゃだめだって思った。
 
それでもどこかあきらめきれず、引っ越してその夕方、裏山の林道脇にせっせと植えてみた。
直径3㎝ぐらいの幹を握って・・・生きろよって念じてた。

その年は葉も出ず、やっぱり枯れたと思った。けど
翌年春 一気に芽吹いた時は うれしかったな・・・
その後、不覚にも おとなりのばあちゃんにズッタズタに切られちゃったけど・・・
(お隣さんは二人いて、片方はいいばあちゃん、切った方がイヤ〜なばーちゃん!涙)
今では幹が腕より太くて 4m近く伸びたよ。
 
 
樹には本来、寿命は無いらしい。環境によって1000年も2000年も生きる。
 
IMG_5393.JPG
生きろよ、いつまでも・・・