似顔絵の ROOTS。
2025.07.02 Wed

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似顔絵続きでもうひとつ。20代の頃からイベント会場などで
似顔絵描きのバイトをしていた。そのきっかけになったのが、この
1991年のイタリアで描いてもらった、私の似顔絵だった。


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ヴェニスのサン・マルコ広場近くに、似顔絵描きの
路上アーティストたちが 4人ほどいて、その中で妙に目を引いたのが
このじいさんだった。
この写真の左上にある、似顔絵の見本に大きな字で
ONE minutes!( 1分 )と書かれていて、隣で見ていた髙見先輩が
ちょっといぶかしげに「 ONE minutes? 」と聞くと、じいさんは
間髪入れず渋い顔で「 ONE minutes〜」と答えて、そこへ座れと
何度も椅子を指差す。先輩もニヤニヤしながら、時計で測ってみるから
どうぞ〜 と 私を即すので、これはもう逃げれない〜 笑 

描いてもらった。


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そ〜して
できたのがこの 1枚である。なんとギリギリ 1分を切っていた!
横顔だから顔のラインはとりやすいけど、驚愕の速さだったね。
ヨボヨボのジジイのくせに、ちょっとドヤ顔で私の髭に手を伸ばし
ここが手間だったと文句を言ってた、と思う( イタリア語で. 笑 )

次に髙見先輩が描いてもらったけど、やっぱり 1分で仕上げていた。
時計を見ながら、じじいの後ろでその技をじっくり見たけど
なんとまったく迷いなく、手が止まらず描き上げる。
手首から先が踊るようにしなやかに動いていて、1番驚いたのは
この髪の薄いグラデや帽子の陰影なども、ほぼ一発で描いてること。
パステルを横に寝かしながら、なめらかにす〜っと走らすと
水墨画ようにきれいなグラデが、スラスラ現れる〜 
これはもう 感動の職人技だ。

じいさんは 1人あたり 1分で、1枚当時 2,000円〜で
1日にいったい、何枚描くのだろうか。
この歳になるまで、
何人の横顔を描いてきたんだろう。


あれから似顔絵を描く仕事、してみたいな〜と
ずっと思っていた。
97年に仕事を辞めて、失業中に市内のイベントなどで
似顔絵描きのバイトを始めた。多いときには 1日 20人ほど描いたし
お客様が並びだすと、飯も食べれない、でも楽しかったな〜
それから独立しても たまの休日には、イベント会場に出向いて
似顔絵を描いた。
この Blogだと 2014年〜までやってたね。


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古いアルバムを引っ張り出してきたので、ついでにイタリア写真を。
これはミラノで撮られた私、わざとらしいなぁ〜



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そのミラノの大聖堂ドゥオーモにて、足立先輩とセルフシャッター。
もう 34年前になるのか。

また墓参りに行きたいな。