SAI 適な場所へ。
犀 SAI 2024.12.04 Wed
犀 S A I
2月のボッテガ 29さん以来、久しぶりの 3人会は
ずっと気になっていたジビエ、福島町の外れにある「 犀 SAI 」へ。
どのブログでも評価いいし、予約も取りにくいとか。
instagram.com/sai_food_ceramic/
予約のみ、カウンターだけの 4席かな。キッチンのタイルと器、
シェフの仕事着まで、好みのアースカラーでコーデされてる。
調理する手元を感じる、この距離感がいいね。
この日は私たち 1組だけのコースかな。前菜は根菜、猪の出汁で
野菜の味わいが濃く、じわっと温かくて喉に沁みる。
こちらは iPhoneで撮ったもの。久しぶりにデジカメを
持ち出したから、ちょっと比べてみよう。
広島県産 鱧と春菊、銀杏。 この鱧の天ぷらが美味しいは
とうぜんながら、ジビエでこんな魚料理が出るんだね、
うれしいね。
iPhoneだとこんな感じ、2倍ズームで寄ってみた。
葉物野菜と広島県産 鰆。 なんと2皿続けてお魚が、しかも鰆!
このさっと炒めて食感を活かした空芯菜と、
レアでやさしい味わいの鰆が美味し〜い。
泡立てたソースが山葵だったかな? さわやかだったなぁ。
それにしてもジビエって おなかで行ったから、のっけから
お魚が 2皿も出ると、妙にうれしい。
メインのお肉料理がジビエ肉を使っているので、一般的な情報が
ジビエのお店とくくってしまったのか。
またはジビエとは、猟師が撃って捌いたお肉を
野性味溢れる調理方で食べるという、その偏見がもう古いのか。
こちらが iPhone〜 これはやっぱりデジカメの方がいいね。
なんかペタンとしてるなぁ、平面的だ。
広島県産 鹿もも肉ロースト。やっとジビエらしいのが. 笑
鹿はいいね〜 この臭みもなく甘い肉汁と、丁寧に焼かれた
芋のかけら 2個がいい仕事してる! たまらないね〜
このちょっとの塩が とてもいい。。。
立て続けに 猪のもも肉ロースト。分厚いのが出て唾を呑む。
キッチンのオーナーがとにかくじっくりと焼き込まれていて
見事な肉色だよね。
味わいもまた、今まで食べたことのある猪とは
印象から違う感じだった。
これもまた、これといった味付けもしていない。
素材ありき、塩と肉汁ソースで噛み締めるように
ぺろっといただいた。。
iPhoneは細部まで撮れているけど、やっぱり重みが出てないか。
これで締めのごはんでも出て終わりか〜 と、気分は終いに
かかってたら、この「 鯛出汁麺 」を口にして、
3人が顔を見合わせることに。
一見、和蕎麦みたいに見えるけど違う、ラーメンでもない。
個人的には全粒粉のパスタに近い味わいだった。コシもあったし
出汁は和だけど、いや〜これはマジ驚いた。
未体験の美味しさで、できればもう 3杯食べたかった. 笑
これだけで店が出せる一杯だ。
テイストは違うけど三原の名店「 塩そば まえだ 」を思い出す。
3人ともこの日 1番のお料理だった。
柴栗、小豆、金木犀のデザート。 なるほどモンブランね〜
という見た目と偏見を、口に入れたら即、覆してくれる味わい。
栗の風味がぶわっと拡がり。舌に粘るように。
いや〜 久しぶりに食事で終始、じわっと感動した。
ごちそうさまでした。
犀(SAI)で使われている器、焼き物はすべて 陶芸作家の
オーナーの奥様が焼いたものらしい。
SNSで見て知っていたけど、犀はこの春に店舗を引っ越す。
ここで犀さんから詳しい事情を聞いて
ジビエ肉を仕入れやすい県北で、物件を探していたこと
なにより陶芸家である奥様にとって、この上ない物件が
見つかったという。それはもう奇跡的な物件との出会いで、
そこに引っ越すのは運命としか言いようがないほど。
もう 30年以上、様々な店舗の開店や施工に携わってきて
開店に焦って物件が見つからないクライアントには
いつも伝えてることがある。
物件は出逢いでしかない。どんなに探しても、その時
その人に必要なものしか現れないし
それすら見逃してたりする。
物件は引き寄せるもの。いつも成功する人は
物件からやってくるんだよ。
とはいえ、簡単なチャレンジではないのも
容易に想像できる。けど
また県北まで行って、このジビエと麺を
必ず食べたいと思った。
体重 6Kも絞って、よりイケオジになった(失礼) BOSSに
言われて気づいたけど、この 3人会も今年でちょうど
10年目になる。 年に1、2回、10年経っても
このお二人との お食事 & トークはたのしくて、でも
心地よい緊張感はずっと変わらない。
オブザーバーながら、このお二人の時間を共有できる贅沢、
それが 10年だからね。ほんと、有り難いこと。
( 7割は牛来さんの恋バナなんだけど. 笑 )
さてこの場で次の 3人会のお店も決まったけど、
予約 1年待ちと噂の名店。どうかな〜
行きたいなぁ。