霧中のイタリアン。
il nebbio 2019.07.01 Mon
il nebbio
ホテルサンルート広島の人気イタリアンシェフが独立開店。
その店舗デザイン・コーディネイトの クラジャ榎先生に誘って頂き、
なんと開店日にコースディナーを頂いたよ。
il-nebbio.shopinfo.jp
ズッキーニとリコッタチーズのカネロニからまず一口目、
とても繊細な味わいでスタート。
浜田産イサキのマリネ 白茄子のトルティーノ
ブラックオリーブのパウダー。
これオリーブがパウダーになってるよ。
見た目も絶妙なバランスの盛り付けだけど、味も食感も
そこら辺にない、バランスで楽しませる料理。
もちろん美味しい。
島根芙蓉ポーク マグロのペースト ケイパーのフリット
島根出身の谷口シェフは 島根産の食材を熟知し、おそらく
広島でもっとも島根に貢献している、料理人の一人だろう。
これは見た目とは違う味わいだった、意外やこの
揚げたケイパーが利いている。
浜田産 剣先イカのタリオリーニ ロースト トマトソース
ずっと以前からパスタに定評のあるシェフ、自家製麺は
食感もしっかりしていて、麺そのものが美味しく味わえた。
トマトソースを絡めず、あえてローストして味も濃厚に。
欲を言えばもう50g、食べたかった. 笑
本日のお魚料理
これ、魚は聞いたことのないやつだった。けど味は
しっかり記憶に残ってる。 美味しかったなぁ。。。
白身なのに、鮭のように甘く濃い。
島根 熟豊和牛のロースト
気になったので調べたらこれかな?
黒毛の経産和牛を再飼育して、熟成肉にしたものらしい。
これは初めて食べたけど、美味しかったね。
風味も濃く 舌触りもねっとりしていて、牛が肉になる前に
熟して無駄が一切ないということなのか。
お好みのドルチェ イル ネッビオのティラミス
オープン日満席の中、ゆっくり過ごしていても
美味しい時間は あっという間にデザートへ。
島根 雲南 ココロノファーム完熟プラムのパフェ仕立て
ピエモンテ州の銘菓 ココアプリン ”ボネ”
正統なボネ、これがやはり美味しかった。
イタリア産チーズ各種の盛り合わせ
甘いのはちょっと、というよりまだ呑めということか. 笑
小菓子とカフェ
このお皿、見覚えあると思ったらやはり、島根の石州瓦
なつかしいなぁ〜 SUKIMONO さんも元気だろうか。
江津も温泉津もまた行きたいな。
うれしかったもうひとつ、こちら濃いめのイケメンさんは
そうなんです、ここで復活されたんですよ。さすが!
ほんと再会できて なによりでした。シェフの懐もさりながら
彼はやっぱりこれからの広島イタリアンにとっても
おらんといけん人でしょう。
今日もありがとう。
ご馳走様でした。
食後、榎先生に奥の個室を見せてもらう。タイトなスペースに
イタリア塗料で妖艶な壁面に、これこそ榎さんらしい. 笑
ちょうどこのペイントをされた(株)ミツイ塗料の満井社長が
先ほどまでここで食事されていたので、紹介してもらった。
自らこの壁を塗装したという、これまた明るくも怪しい〜
人懐っこい社長さんだった. 笑
トイレのサインもおもしろい。
榎先生の遊びゴコロ、センスいいコーディネイト。
手洗いのカランがまたユニークでオサレ。
こんなの よく採用したな〜 もうひとつ奥のトイレも
かなりクセのあるカランが付いていて、利用した人は
えっ?ってなるね。
おそらく待ちわびた人も多かっただろう、人気シェフの開店だけに
さすがずっと満席でした。このお二人がラストのお客様、
初日も無事終了ですね。
お祝いの花がすごい。この 1階アプローチから店内まで
胡蝶蘭でびっしりと! 個人店でこれだけの花が並ぶの、
今時そうは見れない。有名なテレビ番組や著名人、
カープのエースまで、なるほど納得です。
谷口シェフはクッキング番組でも何度と観てましたが、
この写真のまんま、人の良さと 人望あるのが一目瞭然。
お店も料理もサービスも、すべては一人のオーナー
その一人の人柄でしかないし、
人生そのものだから。
店名の由来がおもしろい。
「霧」を意味するネッビアから、オーナーの心象風景に
繋がってるようだ。
ここではシェフも 客も
無我霧中になるんだろう. 笑