pizza Riva
Sign,Design & Paint
ピッツァリーヴァ 営業時間表示サインの修正デザインとペイントまで。
2024
instagram.com/pizzariva_official/
広島ナポリピッツァの老舗 リーヴァが移転した時、店舗の
ファサード柱に直接描かれた、営業時間と定休日サインを変更する。
施工方法として、壁の上に木製かアルポリ、または金属の板を
貼り付けて、その上に表記し直すのが一般的。でもこの
リーヴァの店舗意匠に合わせて、遜色ない看板を作ると
けっこう施工費が高くなり、それはオーナーも望んでないし
うちでやるメリットもない。
なので上から描き換えることにした。
この壁面を壁と同じ配色で塗りつぶしてから、描き変えると
2年もすれば塗装が劣化して、訂正したのがバレて目立ってしまい
かっこわるい。なので十八番(オハコ)のだまし絵風に
描き直す提案をして、いざペイント!
まずベースを作る、「 Pizza Riva 」ロゴを残して塗りつぶす。
乾いたら大理石風の模様を入れてまた乾かし、さらに塗り重ねて
ベースに厚みを持たせる。繰り返すこと 4回。
ベースに大理石風看板の意匠と営業案内を
トレースして描き込む。
営業案内の文字をロゴに合わせて 錆び付け風に
エイジングペイントして完成。
わざわざロゴだけ残してペイントしたのには
個人的な想いがある。
元のロゴと文字は壁に直接、描いたものではなく、どうやら
外壁を仕上げる際に、ロゴの型に切った金属の板を象嵌のように
埋め込んでいるか、外壁を塗った直後にロゴ型のなにか?を埋めて
仕上げていたので。 営業案内ごときにそんな面倒な施工を
普通にやってのける、いやむしろ普通の施工ができない〜
そんな古風で凄腕の店舗屋は、広島に ほんの数人しかいない。
私も20年ほど前までは、理不尽な現場で何度も助けてもらったり
お仕事も紹介してもらった。
お世話になったプロ中のプロ職人に、敬意を込めて
ロゴの部分は触らず そのままに。
ちなみにこの大きな店名ロゴサインも、下からみた限り
ペイントではなさそうだ。壁にクラックが入っているのに
ロゴには割れ一つない。