食の撮影は腹ペコで!
PRINTEMPS  2023.10.05 Thu

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La patisserie

P R I N T E M P S

HAKUSHIMA
白島の老舗ケーキ屋さん「 洋菓子工房プランタン 」数あるケーキ店の
お客様の中でも 老舗たる商品の安定感と生クリームのスペック、
立地の利便性、しかもリーズナブルなのでよく使わせてもらってる。

この度、プランタンのHPを全面的にリニューアルする運びになった。
初めに HPを制作したのがもう 10年前だから、とても感慨深いし
またこうしてお仕事いただけるのは、ほんとありがたいこと。
purantan.com/
instagram.com/printemps_hiroshima/

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そのプランタンオーナーから改めて依頼されたのが、店の看板商品である
チーズケーキを撮影することに。
朝一で焼き上がるタイミングにスタンバイ、一気に撮る。


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オーナー自らケーキにジャムをナペしていく。
先代のから続くレシピのチーズケーキ、私たちには なつかしい味わいで
なによりも食感がすごい。チーズケーキは好みが分かれるところ、
なのでベイクドチーズケーキもある。


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出来立てはフワッふわだけど軽くはなく、生地は
とてもしっとりしている。


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店内撮影終わったら、すぐさま店外のテーブルにセットして
とにかくシャッターを切る。オーブンからケーキが出てきて、
このテーブルカットまで数分で150カット、20種類ほど撮って
8カットが HPのトップページに採用。
プロのカメラマンじゃないから、腕と技術はないので
とにかく数打たないと後悔する。おかげでフィルム時代と違って
経費は気にせずバシバシ撮れるので、ありがたいね〜。

思えば料理や食品の撮影を、仕事にするようになって
ちょうど30年ぐらいになる。
その頃から意識しているルールが 2つあって
まず、腹ペコで撮影すること。料理撮る前に お腹満たしていると
美味しそうに撮れた試しがない。
例えばお店でコース料理を食べながら撮影すると、だいたい
メインの料理が イマイチ撮れ高低い。

それとなによりも大事なのは、早く撮ること。
ちょっと理屈抜きですが、料理が出てきて写真を30枚撮ったとして
最初の 2、3枚から採用されることが多い。
まぁ湯気とかシズル感とか、後からレタッチすることも簡単だけど
やっぱりなんとなくかな...こだわりたいところなので。

おじさんとしてはね。





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チーズケーキが出るまでに、店内のケーキも撮ってみた。


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どれもちゃんとしてる。


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プランタンのモンブランは数種類あるけど、この写ってる一般的な
タイプではなく、外見は真っ白のクリームだけのモンブランがある。
先代からの逸品で、白い形がまさに雪山(Mont Blanc)なのは有名。


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このオレンジのケーキともうひとつ、バナナのパウンドケーキが
あって、店頭に出てすぐ完売する不動の人気商品。
甘くなく食べやすくこのサイズで、老舗のサービス価格!
他店ではできない、というより やりたくない. 笑 すごい商品なのよ。


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仕事にしてきたといっても、ずっと自信はなかった。
やはり広告系のグラフィックデザイナーだったので、撮影は
カメラマンじゃないと、という引け目が拭えなかった。
でも20年ほど前に、カメラマンの桐田さんに言われたことが
きっかけで、仕事として受けることに抵抗が無くなった。

20年経ってもそこはブレてないから
感謝しています。

KIRITA STUDIO    kiritastudio.com/