ひろしまデザインびと n-9
Hiroshima Designer / Creator Kirin 2022.03.31 Thu
木
林
Brand Planting Studio
k i r i n
k i r i n(キリン)の永戸くんは、先日の grab 山田くんと同じく
ペンギングラフィックス 出身のデザイナー、2018年に独立して
k i r i nを設立した。
kirin1.com
k i r i n は 3名、永戸くんをはじめ みなさん穴吹デザイン専門学校卒。
スタッフの沖村さん(左)は、私が穴吹で非常勤講師した時の教え子で
卒業したのはもう、6年前になる。
この写真は( 撮らしてもらったのに目瞑ってた、ごめん〜 )一昨年の
ローカルクリエイター Tシャツの打ち上げの時、永戸くんから
声をかけてくれた時のもの。このイラストは沖村さんが描いたもので
よく見たらとても根気と執念のいる作業を成し遂げている。
私は学生の頃の沖村さんしか知らないから、これはほんとすごい!
ことでね( 笑. 失礼 )それよりも彼女を雇っていることで挨拶してくれた
永戸くんのデザインに、以前から興味があった。
2013年のH-ADC審査会にて、 "H"ADC賞をとった永戸くんの
「 べっぴんうどん おつるさん 」のロゴやデザインが、個人的に
とてもお気に入りだった。実はうどんもジャケ買いして何度か食べてたし
SO@Rモノづくりプロジェクトでもよく見ていた。なによりも
あの審査会にて、個人的には彼がグランプリだと思ったからね。
さて前回の山田くん倉田さんと、たまたまペンギン出身のデザイナーと
会ってきたけど( あとMくんという稼ぎまくってる色音がいる. 笑 )
ペンギン組は皆さんとても個性的で、当然デザイナーとしてのセンスや
スキルもめちゃ高い。中でも永戸くんは私より 22歳も下で、
今まで話したこともなかったけど。でもペンギンにいた頃から
そのデザインされたモノには、とてもいい意味での違和感を感じてた。
そんなこんなで初めて話す若いデザイナーであり、経営者に
遠慮なくいろんな質問をして、彼も臆さず明確に答えてくれた。
まぁここでその内容まで、詳しく載せる気はないけど
k i r i n という屋号の意味からこれまでの成果、仕事への姿勢まで。
通して印象的だったのは、やはりブランディングとしての
デザイナーの仕事の在り方に、とても注力していることだ。
大きなクライアントや メジャーな仕事もこなす中で、k i r i nが一貫して
続けてきたことは
ブランディングのミッション = お客様の利益を出すということ。
若くしてそこにずっとシフトして、デザインしているのがすごい。
私が今の永戸くんと同じ 35の頃は、独立して 2年目で
ちょうど今の事務所を開いた時だった。その頃は毎日、ただこなす
仕事ばかりで、目の前の日銭のことばかり気にしていた. 笑
1年でも事務所が継続できたらそれでいいと思ってた。
この理念の差が、現実だね。
職場としての事務所の節目に、面と向かい、ねほりはほり
聞いてよかった。それとやはり、デザインから伝わるものは
人柄なんだね。
その作り手の想いや向き合い方、生き様まで
表現したモノに宿る。
さて k i r i n の事務所におじゃまして、いきなりびっくりしたのが
ちょうどこの日、3月 31日をもってこの事務所を撤退して
移転するとのこと。なんとまぁです、このタイミングで行けて
丁寧に応対してくれて、ありがとう。
久しぶりに会えた、かわいい沖村さんも
ちゃんと真面目にがんばっているようで、安心した。