焙煎しだい。
イリガン珈琲店 2019.09.02 Mon
イリガン珈琲店
長〜いお付き合いのお客様、三原のカフェ Jamさんのご依頼で
こちらで撮影に。 この深煎りの珈琲、美味しい・・・
ケニアかエチオピアだったかな? ここの濃いのはねもう、
コーヒーじゃないみたいな、果実感がすごい。
16時過ぎ、小腹が空いてたのでバタートーストをペロリ。
シンプルで定番なものほど、素材が出るね。めちゃ美味しい。
店内も洒落っ気も飾り気もない、でも居心地はとてもいい。
もう2周年なんだ。
今時オリジナルデザインの箱入りオーダーマッチを作って配るなんて
ここはシャレが効いてるな. 笑
20年前はお店を開店させる度に、オーダーマッチをデザインして
納めていた。懐かしいなぁ。
チープで無機質、昭和喫茶店のような看板がよく似合う。
元は雑貨屋さんだった店舗を、居抜きでうまく活かして
内装デザインしている。
さて打ち合わせして後日、珈琲焙煎の撮影に。
煙がすごいらしいので、閉店後 18時半より始まった。
見慣れないけどロースターは富士珈機製、珈琲の焙煎機としては
もっともポピュラーなものらしい。
火を入れて、ロースターが温まるまで待つこと15分。
熱が入ると一気に豆を投入〜 この小窓の中でぐるぐると回しながら
焙煎され、ゆっくり色付いていく。
でも後半は一気にあの珈琲色になっていき、オーナーが豆を
チェックする度に、なんとも芳ばしい香りがグッとくる。
このあたりになると、もう秒刻みでチェックしていて
仕上げのタイミングを見極める、緊張状態に。
同じ産地、銘柄の豆でも とうぜんながら毎回焙煎は変わるもの。
生豆の品質や状態、気温や湿度なども考慮して
焙煎する温度とかける時間を決める。
それはもちろん経験から見極めてるのだけど、オーナーは毎回、
焙煎した豆のデータをすべて記録しているそうだ。
まず同じ豆の過去のデータを見てから、その日の焙煎を決める。
それはこの仕事を始めてから、ずっと欠かしてない。
もう出しますよ! フタを開けると豆が一斉に流れ込み
すごい煙でこの写真の後、店内は真っ白に. 笑 この煙で
火災報知器が鳴ったこともあるとか、なので焙煎はお客様が帰った
閉店後にするしかない。
超香ばしい芳醇な香りにカメラごと燻されて、幸せな一瞬だった. 笑
豆をかき混ぜながら、ゆっくり冷ましていく。
けっこう深煎りに見えたけど、これで中深煎りだとか。
ここでも何度と手にとってチェックする。納得のいく仕上がりに。
どんなにいい豆を仕入れても、焙煎しだいだと・・・
エチオピア産の中深煎り。
オーナーから出来立ての豆を 店舗で出す時の 2杯分いただいた!
ありがとうございます。
後日、事務所でゆっくり淹れてみると、
かなり好みの香りと味わいで、幸せだったね・・・
20代のころ、よく見栄張って 高い珈琲豆、買って
マンションで一人、わかったげなツラして飲んでいたの
思い出した. 笑