10年越しの Grazie !
Stellare 2022.03.28 Mon
S t e l l a r e
昨年、スペランツァの石本シェフが開業から 10周年を迎え、
そのタイミングでお店の 2階に「ステラーレ」を開店した。
完全予約制のリストランテ、自宅だった 2階を大胆に改装していた。
オープンからずっと話題になっていた、検索しても いい評価しか出てこない。
speranza-italia.com
特注の有田焼 Kamachi の器が とても個性的。
ん?なんだこれは〜 SNSでよく見ていたけど、おもしろい。
ブッラータチーズにキングトマトのジュレ。さっぱりしながらも
味わいは濃いめ。
大きなホワイトアスパラにサヨリのカルパッチョ、キレイだね。
もちろん美味しい。
これも器がおもしろい。贅沢な雰囲気で食も上がる。
この日の相方はソムリエで、ワインにはもちろんうるさい。しかも飲助。
なので 10年経っても変わらない、かわいいソムリエの美人マダムが、
その料理にベストなボトルを出してくれる。
しかもこのお二人は、ソムリエ試験会場で知り合った仲よしだから。
縁とは不思議だね。
こうゆう言い方したら誤解をされそうだけど、パンが凄かった。
料理はもちろん想定以上だったし、こちらの期待を裏切らない、
石本シェフらしい全力投球の料理は健在だ。
それでもこの自家製パンはちょっと感動したね。
それぞれの料理に合わせて 5種類ほど、どれもとても凝っていて
まずこのキュービックのブリオッシュで心掴まれた、秀逸もの。
レストランで自家製パンを焼いてるシェフならわかると思う、
これができるのはすごいこと。
これあと 3つぐらいは食べたかったけど、お客様の人数と
1日に焼ける数がギリギリらしくて。まぁパン屋じゃないからね. 笑
蛤とマッシュルーム、上に乗せてるのはカラスミで。
見た目と反する、柔らかい温度の優しい味わい。
白子と舞茸を和えた? 繊細な食財同士、絶妙に火が入っていて
見た目はちょっと?でもこれもあと 2皿は食べたい、美味しい。
同系色の器に、色味足すために野暮な葉っぱとか飾らない。
スペランツァ以上に、和のテイストを感じる料理たち。
それにまたこのパンがよく合う。これもあと 3つほしい. 笑
10年前の「 恩人 」さんとの再会。 料理が出る度、目の前で
ワインが次々と流れていく。
歳とって想うんだけど、いつも恩って
施した方は覚えてなくて、受けた方は一生忘れない。
お魚は香ばしく焼いた甘鯛に、エンドウ豆のディップ? 和食なら
餡 みたいな。そこに生ハムで出汁をとり、ブロードに。
残念なことに写真が撮れてないけど、シェフが急須に入れたブロードを
目の前で器に注いでくれた。なんて美しい味わい方の提案。
ベタな表現だけど、石本シェフの日本人魂を感じた一皿。
アクアパッツァでは出せない、薄く優しくて深い味わい。
言葉にすると矛盾しているようだけど、どれもそんなイメージが
口内に染みるようだった。
お肉は王道の仔羊に赤ワインソース、この赤いパプリカだったかな?
ペーストをつけると、なんともフルーティな味の変化を楽しめる。
それにしても何年ぶり?久々に羊を食したけど、とても美味しかった。
甘くて濃い羊ならではの風味、ボリュームもこの全てがちょいどいい。
お肉になった羊ちゃんに、改めて合掌したよ。
最後のパンは無花果だったかな。お肉とのバランスが想定通り。
どのパンももう 2、3個ずつは食べれたね。それぐらいよかった。
すっかり堪能して満足してたら、パスタが出てきて、そうか
まだパスタがあるんだったと、感無量。
自家製麺かな?忘れたけど、筍と36ヶ月熟成のパルミジャーノで
和えただけのような、これは素材の風味がとても強くて
まさに石本シェフらしい、満足度の高いパスタだった。
器が素晴らしい。どれも見栄えだけじゃなく、機能美なんだな。
デザートはキウイとバナナ、カルダモンのジェラート。
上に積もっているのは、粉糖ではないのよ。
とても贅沢な時間でした、ごちそうさまでした。
それにしても、このエスプレッソのカップがウケた。
なんでこんな端っこに置いて、持ってくるときにバランス、
崩しちゃったの?
なんと、そぉゆうことね。失礼しました. 笑
Mia cara allo chef Ishimoto e Signora
Grazie !