受け継ぐものへ。
熊福 2021.02.08 Mon
たまご専門店 熊福
愛媛の熊福さん、昨年の打ち合わせからようやく看板製作へ。
倉庫の入り口上に付く表札看板で、栗の一枚板だ。
5年前ぐらいにSNSで再会した、高校時代の同級生から、
かつては神木だった木の板だけど、特別に分けてもらえた。
こんな節が穴開いて割れていても、買ったらすごい高いんだよね。
下地処理も充分だったから、まずはロゴを下書きして筆入れ。
一発目から たらし込み盛り上げる。
寿司屋の看板みたいに、漆の盛り上げにしたい訳ではない。
人に教えるときは これは塗るのではなく、塗料を置くように
落とすイメージで。
完全に乾くまで、一日は触れない。
そして一気に彫っていく。
彫ってからペイントするのが一般的だけど、昔から描いて彫って
また描いてを繰り返すようにしてる。
2度塗りしたらまた乾かして、3度塗りへ。盛り上げるように落とし込み。
点描に近い感覚で塗料を乗せていく。
今回は 4度塗りで完成。
素地に蜜蝋ワックスと、裏地はオイルステンで仕上げた。
木の呼吸を妨げないように。
我ながらいい感じじゃないの〜 自己満足. 笑
美豊卵は四国で二例目、農林水産大臣賞を 2度も受賞した ブランド卵。
たまご専門店 熊福は二代目が建てて、こだわり抜いた卵かけご飯と
卵関連商品に特化した直営店。今もすごい人気店だ。
親が築いた養鶏を引継ぎ、今なおじっくりと成長し続けている。
その意志はもう三代目へと向けられてた。
この新しい倉庫・販売所の看板も、孫の代になっても
そこにあって欲しい。
私の手で作る看板は、いつもそう
願いを込めて。