トップページへ

 
2016.11.01 Tue

手。

WOODPRO Jiichans 2009

 

IMG_04772.JPG

WOODPRO   TOKYO  DESIGNERS  WEEK  PHOTO  2009

 

中本社長より依頼で、以前撮影した「 ウッドプロ ジイチャンズ 」の写真をプリント。

なんとこの11月の1ヵ月間、東急ハンズ渋谷店で出店するので、パネル展示することに! すごいね〜

東京デザイナーズウィークに出展した時の写真だからもう、7年前になる。

 

ほんと昨年のことのようで、10年以上前のようにも想える。

 

 

 

 

woodpro01.jpg

足 場 板

建築・工事現場などで働いた者ならわかる この杉板のことで、昔から決められた基準で作られている。

現在はアルミ製の物が一般的だけど、宮大工や現場によっては 足場板が有効である。

 

 

 

 

woodpro37.jpg

その現場で酷使され、役目を終えた足場板。

それを写真のじいちゃんたちが洗い、磨き上げたものが OLD 足場板となる。

 

 

 

woodpro12.jpg

東京デザイナーズウイーク・ブースの AD は尊敬するデザイナー、地域デザイン研究所の納島さん。

撮影のテーマとして指示されたのは、じいちゃんたち職人の「手」と「表情」だった。

 

 

 

IMG_0268.JPG

ほとんど35㎜フィルムで撮影している。

当時、プロ用のデジタル一眼レフは高くて とても買えなかった。

でもフィルムの表現力は未だ、デジカメとは異質なものだと言える。

 

 

 

 

 

IMG_0586.JPG

現場で働いているじいちゃんたち(当時65〜80歳)を

お仕事の邪魔しないように、3日密着して撮り続ける。手を狙う。

 

 

 

IMG_0534.JPG

 

 

 

 

woodpro43.jpg

 

 

 

 

woodpro50.jpg

 

 

 

 

 

woodpro008.jpg

 

 

 

IMG_0255.JPG

ウッドプロには定年制度がない。

 

 

 

woodpro photo09.jpg

60歳の人もここでは 若者扱い。

 

 

 

photo000.jpg

当時、ジイチャンズに紅一点、かわいい女性職人さんがいた。

今は工業系の学校でも女子は増えてるし、現場でも珍しくはないけどね。

見た目と違って根性もあり 仕事もできる、彼女の役割は大きい。

 

 

 

woodpro photo37.jpg

 

 

 

 

IMG_04961.JPG

現在も もちろん、ジイチャンの中で最高年齢を更新中。

かつての大工さんや家具職人が、定年後もここで腕を振るっている。

 

 

 

 

 

 

IMG_5217.JPG

それを納島さんが一冊の写真集にして展示した。  

 

 

 

 

IMG_52222.JPG

 

 

そこに刻まれた 深い皺のひとつひとつには、

仕事をし続けてきた男たちの歴史が、

その喜怒哀楽と共に刻み付けられている。

 

彼らが扱う木と同様に、彼らの手もまた年を重ねるごとに

包み込むような温もりを感じさせる。

 

この手に囲まれて仕事ができることを幸せに思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

IMG_5212.JPG

 

それにしてもハンズの渋谷店といえば

DIY の草分けというか、聖地。パイオニアだね。

まさかあのハンズで、ウッドプロの足場板が売られるなんて

7年前ではまったく想像できなかったね。

中本社長や奥様、番頭の栗栖さん、多くの職人さんたちが

単なる足場板を、WOODPROというブランドにまで

成長させた。

5月に見た 東京・場と間でも

中本社長と足場板の活躍は一目瞭然だったね。

 

朗報ですが、来年のビジョンがもうすでに始動とか。

春がまた楽しみですよ・・・

 

 

 

さて余談ですが、

うちの事務所には、ハンズセレクションという

でかいカタログがある。

 

 

 

 

 

IMG_5213.JPG

1992年初版、A3版の232ページ フルカラーで、当時1000円だった(笑)

これが全ページ、版下泣かせ圧巻のレイアウト、いつ見てもしびれる。

文字詰めも完璧、すべてアナログの時代なんだよね・・・これを何十回と見ては、東京に、渋谷ハンズに

行きたいなとワクワクしてた。

 

デザイナー魂と DIY 魂が震わされ、未だに捨てれない(笑)

 

 

 

このカタチは、みんな理由があるのだ。