中本社長より依頼で、以前撮影した「 ウッドプロ ジイチャンズ 」の写真をプリント。
なんとこの11月の1ヵ月間、東急ハンズ渋谷店で出店するので、パネル展示することに! すごいね〜
東京デザイナーズウィークに出展した時の写真だからもう、7年前になる。
ほんと昨年のことのようで、10年以上前のようにも想える。
建築・工事現場などで働いた者ならわかる この杉板のことで、昔から決められた基準で作られている。
現在はアルミ製の物が一般的だけど、宮大工や現場によっては 足場板が有効である。
その現場で酷使され、役目を終えた足場板。
それを写真のじいちゃんたちが洗い、磨き上げたものが OLD 足場板となる。
東京デザイナーズウイーク・ブースの AD は尊敬するデザイナー、地域デザイン研究所の納島さん。
撮影のテーマとして指示されたのは、じいちゃんたち職人の「手」と「表情」だった。
ほとんど35㎜フィルムで撮影している。
当時、プロ用のデジタル一眼レフは高くて とても買えなかった。
でもフィルムの表現力は未だ、デジカメとは異質なものだと言える。
現場で働いているじいちゃんたち(当時65〜80歳)を
お仕事の邪魔しないように、3日密着して撮り続ける。手を狙う。
ウッドプロには定年制度がない。
60歳の人もここでは 若者扱い。
当時、ジイチャンズに紅一点、かわいい女性職人さんがいた。
今は工業系の学校でも女子は増えてるし、現場でも珍しくはないけどね。
見た目と違って根性もあり 仕事もできる、彼女の役割は大きい。
現在も もちろん、ジイチャンの中で最高年齢を更新中。
かつての大工さんや家具職人が、定年後もここで腕を振るっている。
それを納島さんが一冊の写真集にして展示した。
そこに刻まれた 深い皺のひとつひとつには、
仕事をし続けてきた男たちの歴史が、
その喜怒哀楽と共に刻み付けられている。
彼らが扱う木と同様に、彼らの手もまた年を重ねるごとに
包み込むような温もりを感じさせる。
この手に囲まれて仕事ができることを幸せに思う。
それにしてもハンズの渋谷店といえば
DIY の草分けというか、聖地。パイオニアだね。
まさかあのハンズで、ウッドプロの足場板が売られるなんて
7年前ではまったく想像できなかったね。
中本社長や奥様、番頭の栗栖さん、多くの職人さんたちが
単なる足場板を、WOODPROというブランドにまで
成長させた。
5月に見た 東京・場と間でも
中本社長と足場板の活躍は一目瞭然だったね。
朗報ですが、来年のビジョンがもうすでに始動とか。
春がまた楽しみですよ・・・
さて余談ですが、
うちの事務所には、ハンズセレクションという
でかいカタログがある。
1992年初版、A3版の232ページ フルカラーで、当時1000円だった(笑)
これが全ページ、版下泣かせ圧巻のレイアウト、いつ見てもしびれる。
文字詰めも完璧、すべてアナログの時代なんだよね・・・これを何十回と見ては、東京に、渋谷ハンズに
行きたいなとワクワクしてた。
広島市中区広瀬町3-24 秋田ビル301 Tel 082 532 1288 Fax 082 532 1290
Copyright (C) 2010 EZUYA.Co.,Ltd. All Rights Reserved.