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2013.11.26 Tue

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Blog 前回の熊福 H P とほぼ同時にお仕事頂いた、寺尾果樹園の H P です。

たまご専門店 熊福と同じく、四国中央市で120年に渡り柑橘農家を継承されている5代目、寺尾さんは

マルブン眞鍋社長から紹介頂いて、みなさん繋がってます。

 

1月に撮影して同時に Facebook もリンク、オーナーは私と同じ1965年生まれで P C 苦手(笑)

大学卒業して帰ってきた6代目候補の長男と組んで、デザインした。

とはいえ、これ3月にはできてたんだけど、なんでBlogに紹介してないんだろ? おかしいな〜 

ど忘れか(笑)

 

 

 

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最初に頂いた仕事がこの寺尾果樹園オリジナルの柑橘ジュース。

この極(ごくっ)ちょっとヤンキーなネーミングだけど(笑)以前からあった商品で、私がデザインした

このラベルが2代目になる。これがなんとおなじ愛媛の ◯ンジュースなんかとは比べようもないぐらい、美味い!

もちろん みかんが違うんだけど、なんと圧搾せずに(搾らないこと)自然濾過によって摘出してる。

だから表皮の苦味や渋みといったものが、まったく感じられないんだよね〜 

それに誰もが未体験の喉越しになるだろう、これは。 それぐらい個性が立っているよ。

当然高いです(笑)でもよく売れてます。

 

 

 

 

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この柑橘紹介のページがお気に入り。代々開墾してきた畑には名称があり、イラストで紹介した。

写真と見比べればわかるだろう、広大な範囲に植樹して守ってきた。

 

 

 

さて・・・

 

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今回の撮影はこれ目的。

この6品種は寺尾さんが撮影したもので、これをちゃんと自分が撮って変えたいんです。

何よりも No.1の温州みかんは、この1月から待ってたよ〜 絶対撮ってやる! 倍返しだ!!(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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荘厳な山々に見守られている。遥か遠くに雪を冠って、御光が射す。

 

 

 

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何度来てもすごいところだ。

 

 

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山の左上にある?(植えてる?)この

5本がいつも、気になる木(笑)

 

 

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5代目 寺尾オーナー(左)と6代目 修行中長男。自然体で堂々。

 

 

 

 

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さっそく温州みかんを撮影。極早生(ごくわせ)から初まり、早生みかんと収穫期はもっとも繁忙期。

だから撮影のチャンスはほんと限られる。なによりも天気、この日はギリギリまで待った甲斐があった。

 

 

 

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すごい! たわわに実っている。これみてすぐに思った、ぜんぜんちがう・・・

 

 

 

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なにがちがうのか。

 

瀬戸内海の能美島(現江田島)で育った私も

祖母は農家でみかんの畑があった。

この時期は仏間の部屋が積まれた みかんケースで

満杯だったもんだ。

もちろん温州みかんだけど、この寺尾果樹園のとは

比べようもないほど、まるでちがう品種のようだ。

 

寺尾さんとこの温州みかんは

ツリーのように枝が下がって、樹木も大きく

1本に付ける実の数も、倍以上実ってる。

江田島ではこんなに実が多くて垂れ下がったの

見たことがない。

この下がってる先の方の実ほど、糖度が高く

美味しくなるという。

 

 

 

 

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広島で今まで食べていた みかんよりも、水っぽくなく濃い味わい。みかんって好みは分かれるけど、個人的には

ここの柑橘が一番好き。

 

 

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なんかね、撮っていても不思議なぐらい

広島の島々のとは違うものだ。

120年、5代に渡って培ってきたものが

そこには根付いている。

 

 

 

 

 

 

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畑を移動して、これは「 せとか 」 高級みかんだ。

 

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しっかりとした、元気な実がなっていたけど

これでは100点とはいかないみたいで

厳しいな、やっぱり自然相手の仕事は。

 

 

 

 

 

 

 

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それからまた移動して、温州みかんのメイン畑で撮影。ここでさらに びっくりさせられる。

 

 

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この角度、わかる?!

 

 

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山にそのまま直接、植えてあるでしょ。

島だと段々畑にして植えるので、いくら狭い畑でも、足下は真っすぐにしてある。

 

 

20131206210320.pngでもここは山の斜面にそのまま植樹してるので、栽培や収穫など

とてもたいへんなんだ。

一番急な場所では 命綱もいるらしくて、たしかに撮っていて

恐い場所もあった。落ちた実が下まで転がって、おむすびコロリン ♫

 

ここの地層はいずみ砂岩といって、堅い岩盤の上に

わずかな土壌がのっている。その斜面に植えることで、水をやっても

すぐに下まで流れてしまい、絶えず乾いた状態で生きていく。

それをギリギリまで調整して育てることで、甘い実が生るそうだ。

トマトなんかそうだけど、水分の摂り過ぎは大きくなっても甘くない、水っぽい実になってしまい、ぜんぜん美味しくない。

 

すごいよね、先人の知恵は・・・

 

 

 

 

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この1番上の辺りに生ってる温州が、ここではもっとも高級な早生みかんになる。

値段に糸目をつけない、上御得意様しか口に入らない超高級みかん。

 

 

 

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ほら、ハンパない角度でしょ! 寺尾さんが立ってる道でさえ斜めだし(笑)

 

 

 

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そんな斜面の、まだ小さな果樹でさえ

ほんと元気にたくさん、大きい実をつける。

旨いんだこれがやっぱり!

 

 

 

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雑草も斜めに生えてるし、カメラ持って歩いて上がるのも、ほんとたいへんな畑。

 

 

 

 

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いい撮影だった。

ありがとうございます。