Blog 前回の熊福 H P とほぼ同時にお仕事頂いた、寺尾果樹園の H P です。
たまご専門店 熊福と同じく、四国中央市で120年に渡り柑橘農家を継承されている5代目、寺尾さんは
マルブン眞鍋社長から紹介頂いて、みなさん繋がってます。
1月に撮影して同時に Facebook もリンク、オーナーは私と同じ1965年生まれで P C 苦手(笑)
大学卒業して帰ってきた6代目候補の長男と組んで、デザインした。
とはいえ、これ3月にはできてたんだけど、なんでBlogに紹介してないんだろ? おかしいな〜
ど忘れか(笑)
最初に頂いた仕事がこの寺尾果樹園オリジナルの柑橘ジュース。
この極(ごくっ)ちょっとヤンキーなネーミングだけど(笑)以前からあった商品で、私がデザインした
このラベルが2代目になる。これがなんとおなじ愛媛の ◯ンジュースなんかとは比べようもないぐらい、美味い!
もちろん みかんが違うんだけど、なんと圧搾せずに(搾らないこと)自然濾過によって摘出してる。
だから表皮の苦味や渋みといったものが、まったく感じられないんだよね〜
それに誰もが未体験の喉越しになるだろう、これは。 それぐらい個性が立っているよ。
当然高いです(笑)でもよく売れてます。
この柑橘紹介のページがお気に入り。代々開墾してきた畑には名称があり、イラストで紹介した。
写真と見比べればわかるだろう、広大な範囲に植樹して守ってきた。
さて・・・
今回の撮影はこれ目的。
この6品種は寺尾さんが撮影したもので、これをちゃんと自分が撮って変えたいんです。
何よりも No.1の温州みかんは、この1月から待ってたよ〜 絶対撮ってやる! 倍返しだ!!(笑)
荘厳な山々に見守られている。遥か遠くに雪を冠って、御光が射す。
何度来てもすごいところだ。
山の左上にある?(植えてる?)この
5本がいつも、気になる木(笑)
5代目 寺尾オーナー(左)と6代目 修行中長男。自然体で堂々。
さっそく温州みかんを撮影。極早生(ごくわせ)から初まり、早生みかんと収穫期はもっとも繁忙期。
だから撮影のチャンスはほんと限られる。なによりも天気、この日はギリギリまで待った甲斐があった。
すごい! たわわに実っている。これみてすぐに思った、ぜんぜんちがう・・・
なにがちがうのか。
瀬戸内海の能美島(現江田島)で育った私も
祖母は農家でみかんの畑があった。
この時期は仏間の部屋が積まれた みかんケースで
満杯だったもんだ。
もちろん温州みかんだけど、この寺尾果樹園のとは
比べようもないほど、まるでちがう品種のようだ。
寺尾さんとこの温州みかんは
ツリーのように枝が下がって、樹木も大きく
1本に付ける実の数も、倍以上実ってる。
江田島ではこんなに実が多くて垂れ下がったの
見たことがない。
この下がってる先の方の実ほど、糖度が高く
美味しくなるという。
広島で今まで食べていた みかんよりも、水っぽくなく濃い味わい。みかんって好みは分かれるけど、個人的には
ここの柑橘が一番好き。
なんかね、撮っていても不思議なぐらい
広島の島々のとは違うものだ。
120年、5代に渡って培ってきたものが
そこには根付いている。
畑を移動して、これは「 せとか 」 高級みかんだ。
しっかりとした、元気な実がなっていたけど
これでは100点とはいかないみたいで
厳しいな、やっぱり自然相手の仕事は。
それからまた移動して、温州みかんのメイン畑で撮影。ここでさらに びっくりさせられる。
この角度、わかる?!
山にそのまま直接、植えてあるでしょ。
島だと段々畑にして植えるので、いくら狭い畑でも、足下は真っすぐにしてある。
でもここは山の斜面にそのまま植樹してるので、栽培や収穫など
とてもたいへんなんだ。
一番急な場所では 命綱もいるらしくて、たしかに撮っていて
恐い場所もあった。落ちた実が下まで転がって、おむすびコロリン ♫
ここの地層はいずみ砂岩といって、堅い岩盤の上に
わずかな土壌がのっている。その斜面に植えることで、水をやっても
すぐに下まで流れてしまい、絶えず乾いた状態で生きていく。
それをギリギリまで調整して育てることで、甘い実が生るそうだ。
トマトなんかそうだけど、水分の摂り過ぎは大きくなっても甘くない、水っぽい実になってしまい、ぜんぜん美味しくない。
すごいよね、先人の知恵は・・・
この1番上の辺りに生ってる温州が、ここではもっとも高級な早生みかんになる。
値段に糸目をつけない、上御得意様しか口に入らない超高級みかん。
ほら、ハンパない角度でしょ! 寺尾さんが立ってる道でさえ斜めだし(笑)
そんな斜面の、まだ小さな果樹でさえ
ほんと元気にたくさん、大きい実をつける。
旨いんだこれがやっぱり!
雑草も斜めに生えてるし、カメラ持って歩いて上がるのも、ほんとたいへんな畑。
いい撮影だった。
ありがとうございます。
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