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2010.08.01 Sun そーいえば先日、友人家族とバーベキューしたとき 近所でセミの幼虫(幼生)をみつけた。

さっそく、おうちで蝉への変身(羽化)させた。

 

IMG_0201.JPG こいつはアブラゼミ。もっともポピュラーなやつだ。

                          この時点で ♂ だとわかる。

 

IMG_0204,2.JPG う〜む・・・何度見ても、美しい。

 

 

 

実はというか やっぱりというか、私は相当な「虫博士」だ。なかでも蝉とトンボの生態にはうるさい。

小3のころからコリだして、蝉なら島にいる 主な6種類を羽化させた。

クマン(クマ)ゼミ・アブラゼミ・ミンミンゼミ・ツクツクオーシ(ホーシ又はボーシ)ヒグラシ・ニーニーゼミだ。

 

たとえば、羽化もこのアブラゼミと違って、クマンゼミやミンミンゼミは もっと美しい。

真っ白の羽がゆっくりとのびて 透明になっていく・・・神秘ですよ、すごいのよ。

夕方から島1番の蝉ポイントで採集、多いときは一晩で30匹以上捕まえて帰り、家で羽化させてた。

こんなこと言うと、また部家のことだから大げさに〜と思ってる方、ほんとのこと言うと

50匹も珍しくなかった(笑) 実は子どもながらに 蝉を保護してるつもりだった。

 

蝉は羽化する時が命がけで(変身する系の虫は全部そうだわね)とくに蟻にやられる。

毎晩、何匹かは蟻の餌食だ。羽化しながら喰われてる姿は、映画エイリアンを初めて見た時のような痛みがある。

昼間に 蟻の巣を見つけては 必死に壊してまわったけど、焼け石に水。

7年も地中で育ち 親になれても1週間の命なのに・・・子どもにとっては やりきれなかったね。

 新聞配達やラジオ体操の帰り、蟻にたかられながら 飛び立てなかった彼らを 何匹、埋めてやったことか。

 

とは言っても、私も何も知らない子ども、最初のころは何匹も犠牲にした。

残酷なのも 子どもだからね。

羽化はとても繊細で、それでいてアクロバティックな技。ほんのちょっとのミスで

二度と羽は伸びなかったり、自らの力では殻から出れなくなってしまう。 きっと

命掛けだから 美しいのだろう・・・

 

 

前置きが長くなったけど、そんな部家少年はある日、とんでもないものを見つけてしまう・・・

「 セミタケ 」である flair

男の子なら昆虫図鑑などで 一度は見たことあるはず。キモくて何とも言えない、その虚しい姿。

冬虫夏草ともいう。漢方薬になるらしいけどね。今みたいに検索!ってないから、ずいぶん資料を探したけど

薬のことしか出てこなかった。とにかく怖いぐらい異様な出で立ちで、蝉の魂が具体化して抜け出てるような・・・

 

けっきょく4、5年探したけど 見つけたのは7本。全部ニーニーゼミで、蝉は何千といるのにめったに出ない。

ある、決まった一本の木の下にしか出てこない。標本をつくり、その木を徹底的に観察して

私は「セミタケ」の生える、メカニズムの仮説を立てた!!それは・・・・・

 

また来週っ〜 ってゆうか、長くなるので、もう帰りたいのよ。

 

ちなみに 「セミタケ」ちょっと検索したら出るわ出るわ・・・懐かしエグいので

画像は載せない、どうぞ御検索を。

 

 

 

 

IMG_0236.JPG

 

さて、次の朝・・・朝陽を浴びて羽は硬化する。

いい蝉生であるように・・・